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愛でる秋の七草・食べる春の七草 | 春の七草編

公開日: : 最終更新日:2021/09/04 歳時・季節

春の七草の方は、七草粥(ななくさがゆ)で知っている人も多いですよね。

秋の七草のように鑑賞ではなく、お正月の祝膳や祝酒で疲れた胃をいたわるために1月7日には七草粥を食べる風習が日本にはあります。

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・なぜ七草粥は1月7日?

古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。また、この日には7種類の野菜(七草)を入れた羹(あつもの)を食べる習慣があり、これが日本に伝わって七草粥となった。(引用)

 

普段「節句」ということばは当たり前に使っていますが、その意味は日本の暦における伝統的な年中行事を行う季節の節目となる日をさします。

この節句のうち5つを江戸時代に幕府が公的な行事・祝日として定めたとあります。

その5節句とは

人日(じんじつ)・・・1月7日 七草の節句 ― 七草粥

上巳(じょうし)・・・・3月3日 桃の節句・雛祭り ― 菱餅や白酒

端午(たんご)・・・・5月5日 菖蒲の節句 ― 柏餅・ちまき

七夕(しちせき)・・・7月7日 七夕 ― 素麺

重陽(ちょうよう)・・・9月9日 菊の節句 ― 菊酒

1月7日というのは公的に定められた節句の日。

そして、七草粥というのは、人日の節句の朝に食べられている日本の行事食というわけなんですね。

 

・七草粥

春の七草や餅などを具材とする塩味の粥で、その一年の無病息災を願って食べられています。

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七草粥に使われるのは春の七草

春の七種(春の七草)は

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろの7種

この七種の野菜を刻んで入れたかゆを七草がゆといい、

邪気を払い万病を除き、おせち料理で疲れた胃を休め、

野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという効能もあります。

 

すずな、すずしろに関しては異論もあり、辺見 金三郎は‘食べられる野草(保育社)’の中で‘すずな’はノビル、‘すずしろ’はヨメナとしています。

せり 芹 セリ

seri
 

なずな 薺 ナズナ(ぺんぺん草)

nazuna
 

ごぎょう 御形 ハハコグサ(母子草)

gpgyou
 

はこべら 繁縷 コハコベ(小蘩蔞)

hakobe
 

ほとけのざ 仏の座 コオニタビラコ(小鬼田平子)

hotokenoza
 

すずな 菘 カブ(蕪)

suzuna
 

すずしろ 蘿蔔 ダイコン(大根)

suzusiro
 

・七草の説話による由来

御伽草子の七草草子に、こんな説話が語られているようです。

唐の楚国に、大しうという親孝行者がいた。両親はもう百歳を越し体がままならず、そんな両親を嘆き悲しんだ大しうは、山に入って21日間もの苦行を行い祈願した。

「私に老いを移してもいいのでどうか両親を若返らせてください」

そこに天上の帝釈天からお告げがあった。

「そなたの願いを聞き入れた。須弥山の南に齢8000年の白鵞鳥がいるが、この秘術をぬしら親子に授ける。

ついては、 毎年春のはじめに七種の草を食べること。

  • 1月6日までに7種類の草の集めておくこと。次の時刻に柳で作った器に種を載せ、玉椿の枝で叩くこと。
    • の刻から
    • の刻から
    • の刻から御形
    • の刻から田平子
    • の刻から仏座
    • の刻から
    • の刻から清白
  • の刻からこれらの種を合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。」

大しうはこの教えを繰り返し暗唱すると、この日は正月であったのですぐに山を降りて7種類の草を集め、6日の夕方から教えの通り、不思議な心持ちで夜通し草を叩いた。
朝になり、東から汲んだ水で炊いて両親に食べさせたところ、たちまち若返ったのはいうまでもない。
これが世に伝わり、噂を聞いた当時の帝はこの親孝行に感動して位を譲った。

すなわち、七草の由来とともに、ここでは親孝行の功徳を説いた話だったのである。

こういった由来にまつわる話というのは、いろいろ面白いものがあります。

関東地方では

1月6日の夜、あらかじめ用意したセリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの「七草」をまな板の上に載せ、「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」と歌いながらしゃもじやお玉杓子、包丁の背などで叩いて細かくします。
明けて7日の朝に粥を炊き、叩いた七草と塩を入れて七草粥にして朝食として食べた。というものです。

 

春の七草の覚え方

秋の七草と同様に短歌のように五・七・五・七・七のリズムで読んで覚える方法。

せり・なずな/ごぎょう・はこべら/ほとけのざ/すずな・すずしろ/春の七草

 

歌で覚える方法もあります。

Youtubeにいろいろあるので自分に合ったものを探してみましょう。

こんなのがありました(^^)

楽しく覚えられそうです

あなたも好きな曲で替え歌にして覚えてはいかがでしょう

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