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青梅で熊 行楽シーズン奥多摩も注意

公開日: : 最終更新日:2021/09/04 ニュース


また熊が人里に現れたというニュースが流れています

こんどは青梅市。

ツキノワグマが飲食店を荒らし住宅街近くで猟友会により捕獲されたという。

奥多摩でも現在60件くらいの通報があるようです。

10/11の記事に対処を書きましたが、今出没している熊は新世代の熊ということで、知恵もまわるようで更に注意が必要

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熊が増えたわけは

今年で言えば、昨年の熊のベビーラッシュで生まれた小熊が育ち、熊の数も増えたが、今年はどんぐりが不作。

エサ不足になった訳です。

どんぐりがなければ栗があるさ、と里山をめぐるもそれでも足りなければ人里まで下りる、という図ができたんでしょうね。

親熊に連れられエサを探した小熊も無事里山や人里でエサにありつけた時は、その記憶が残っているようです。

小熊の頃に人里へ来た時、安全だった経験のある小熊は、再び現れるということらしい。

いわゆる学習機能ですね。

と、これは原因の一部という、もっと深いものがあるようです。

熊
 

新世代クマそもそもの原因は?

クマの生態に詳しい北海道大の坪田敏男教授(野生動物医学)は「ハンターの減少などで人間の怖さを知らず、人を見ても逃げ出さない新世代のツキノワグマが、ここ10年ほどで増えている」と話す。

クマは臆病な性格のため、これまでは人里から離れた山地に生息していた。

里山には、人と出合う可能性が高いため出てこなかったが、近年過疎化や高齢化で農耕に使われなくなった放棄地が増加。

里山も荒廃したことで、餌を探すため入り込みやすくなったという事情があるもよう。

ハンターの減少などの影響で危険な目にあった経験がない熊は、人を怖がらず逃げない。

単にエサが少ないから人里にくる、というだけではなく、山にエサがあっても、
苦労しなくてもエサが手に入る人里の方が熊には楽なエサ場ということになる。

いわゆる熊のゆとり世代?にとってのコンビニ的存在とでも言うのか・・、

そんな「新世代クマ</span >」が増えている。

生息域の拡大で人と遭遇する機会が増加。

慌てて逃げ出したり大声を上げたりすると、クマは驚いて攻撃するため被害が増えることになる。

 

行楽で山へ
クマが人を襲う被害が今春以降、各地で急増している。

環境省の統計によると、クマの被害による死傷者はここ十数年で大幅に増えているという(2001年以降は過去の5倍近く)

人にとってクマは大変な脅威だ。しかし大自然の中では、餌として食べたさまざまな果実を広域に移動しながら糞(ふん)と一緒に運搬し、森林生態系の多様性を維持するという重要な役割を担っており、共存していく必要がある。・・・個人が気を付けても限界はある。
坪田教授は「荒れた里山や耕作放棄地を見通しよく整備してクマが入り込みにくくするなど、行政は人里に寄せ付けない対策を急ぐべきだ」と指摘している。被害を防ぐには遭遇を回避するための行動と環境整備が重要だ。(伊藤壽一郎)

迅速な対策を望むところだが、個人もなんの気構えもなく行楽地に赴くのではなく、
準備や対処を知った上で、もしもの場合にあわてない余裕をもって楽しく遊びにでかける必要があるようです。

 

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ツキノワグマとは

ツキノワグマは、成獣で体長1・5メートル、体重120キロに達する。

全身の毛は黒いが、赤褐色の個体もいる。胸部に胸に白い三日月形の模様がある。

落葉広葉樹林に生息しており夜行性、雑食で90%以上はドングリや柿、ヤマブドウなどの植物。

アリなどの昆虫、無脊椎動物、動物の死骸などを食べることもあり、蜂蜜が大好物だ

環境により動物を捕獲して食料とする肉食の傾向もあるようです。

1回に主に2頭の幼獣を産み、授乳期間は3か月半。

生後1週間で開眼し、生後2 – 3年は母親と生活。
生後3 – 4年で性成熟する。

開発による生息地の破壊、毛皮や胆嚢、手目的の乱獲、駆除などにより生息数は減少している

 

ツキノワグマ
奥多摩ビジターセンターのツキノワグマ目撃情報では、今年の9月~10月にかけては例年より増えています。

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩ビジターセンター調べのツキノワグマ目撃情報

・表参道(御岳山)親子・槙寄山・檜原村上元郷・林道海沢寸庭線・水窪沢・金袋山・七ツ石小屋南分岐付近・川乗山
・百尋ノ滝・鞘口峠・高丸山・浅間尾根(鷹ノ巣山)-幼獣・御前山避難小屋付近-親子・白丸・氷川・海沢・檜原村藤倉
・青梅市二俣尾・七ツ石小屋南分岐付近-親子・青梅市駒木町

普段気軽に出向く場所でも目撃されているようです。

熊よけ・熊撃退グッズ 山歩きには身を守る準備を!用意したいグッズ紹介

行楽地へ行く際の対処

基本は熊との遭遇を回避すること。

自治体のクマ情報に注意し、よほどの必要がない限り生息域には近づかない

近づく場合は鈴など音が出るものを身に着け、自分の存在をアピールする。

そうすれば人を怖がらない新世代クマでも、少なくとも近寄ってはこない。

 

熊出没周囲ちらし
とのこと

まずは出合わないのがいちばん。</span >

出かける前には目的地周辺のクマ目撃情報やニュースを頻繁にチェックして、危険な地域は避けるようにする。

熊にあったとき、あるいはあうかも、という場合の対処は前記事と同様ですが、
それにプラスして、もしも襲ってきた場合は覚悟を決めて戦うしかないわけですが、
なにかの武器やクマ撃退用のスプレーを持って入ればそれを使って、急所である鼻先めがけて叩きつける、
もしくは発射するというのもあります。

ツキノワグマの撃退には「熊スプレー」が最も効果的と言われますが、出没増加の影響で品切れが多く、入手が困難なっています

また人体への影響などもあるので熊スプレーは最後の手段と考えた方がいいかもしれません。

キャンプではテントの設営場所付近など自分の周囲で爆竹を鳴らすことでクマの接近を防止できることもあるそうです。

 

ただし、人間をエサと認識したクマにとっては、クマ除けの定番と言われる「クマ鈴」や「爆竹」は
そこにエサがいるという合図になって
しまい、かえってクマを呼び寄せる危険があると警鐘を鳴らす専門家もいます。

絶対という対処法はありません、そこらへんも心得ておきましょう。

 
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